海外旅行記・体験記

昔書いてた旅行記です。

ベルゲン・コペンハーゲン旅行記(2003年8月)⑥

*内容は2003年8月時点のものです*

6日目:コペンハーゲン市内観光

チボリ公園、人魚の像、ギネス博物館

コペンハーゲン、今日も快晴!それはうれしいんだけど、何よりも暑い・・・

ガイドブックによると、この時期平均気温は17度なんて書いてあったのに、「何これ!?」と言いたくなるほど。そして、真夏でも20度くらいにしかならない北欧なだけに、クーラーが効いてるところが少ないこと!電車やバスは、「サウナ状態」という言葉がぴったりでした。

チボリ公園

今日は最初にチボリ公園に行くことにしました。(金・土は入場料が高くなるため)
毎年夏の間だけ(2003年は4月11日~9月21日)オープンするチボリ公園は、遊園地のようなところ。

入園料を45クローネ払って入ります。緑が沢山の公園は、池があったり花壇があったり、レストランがあったり・・・乗り放題のチケットもあるようでしたが、そんなに多くは乗るつもりがなかったので、その都度チケットを購入することにしました。

中国的な公園の向こうに市庁舎が見えて面白い組み合わせ

オープンと同時に入場したので、乗り物類はまだ試運転中。とりあえず園内をゆっくり歩いて、乗りたいものを厳選します。

そして、辿り着いたのが、"The Monsoon"というフライングカーペットのようなもの。
足をブラブラさせた状態で、ぐるぐると回転する乗り物です。

乗る前にどういう動きをするのかチェック。乗り物がてっぺんに行くと、下から噴水が吹き上げます。結構小さい子も乗ってるし、これなら大丈夫そう。

決心をして、景色が良さそうな端っこに座り、肩レバーを下ろしました。

右回り、左回り・・・いつまで続くの・・!?

「ガッチャン」。

足元の床が下に下がり、足がブラブラとした状態になりました。ゆーっくりゆっくりと回転を始めます。動きは日本のフライングカーペットと同じ。上の方へ上がると、市庁舎が見えたり、公園の全景が見えたり、きれいです。

「わ~い♪」「きれい~♪」・・・と言っていられたのもちょっとの間。

ベルゲンのタコの乗り物で味わった気持ちと同じ・・・そのうち「もうやめてー・・・」私は声も出なくなり、ぐったりしたように肩レバーに頭をもたれかけさせ、
早く止ってくれることだけを祈っていました。。。。

やっと止った時には、思わず咳き込んでしまいました。係員のおじさんが、私を見て笑っていました・・・

ゲートを出て、しばらく気分が悪く、ヨーロッパで絶叫系には乗らない方がいいんだ!!と改めて痛感しました。

乗り物エリアを通り越すと、そこは平和な空間。池を見ながら木陰のベンチで一休み。
そしてまた歩き始めました。

途中、バレエ団が小さな舞台でパフォーマンスをしていました。舞台の下に隠れている楽団による生演奏で、ストーリー仕立てのダンスでした。ちょっと離れたところから、台詞は無いのに、なんとなく言ってることがわかるみたいで「きっとあの人が王様に助けられたんだよ!」「王女様が焼きもち焼いてるんだよ!」などと言いながら見ていました。

すると途中で普通の服を来たおばさんが舞台にヅカヅカと現れ、演奏も止ってしまいました。どうやらリハーサル中だったようです。

下から泡が上ってくる噴水

チボリ公園の中は、どこを見てもかわいらしい雰囲気が漂っていました。園内にあるHard Rock Cafeでお昼ご飯を食べて、外に出ました。

ボートで人魚の像を見に

一度ホテルに戻って、休憩。昨日、街中を歩いている時、運河を走るボートタクシーのようなものがあることを知り、経路を見たら私達が泊まっているマリオットホテルにも停留所があるようだったので、午後はそのボートに乗ってみることにしました。

コンシェルジュに出発時刻を聞き、ホテルの裏側にある乗り場でボートを待ちます。
青いボートと緑のボートという2種類があり、Hop On/Hop Offというチケットを買えば、それぞれの乗り降りが自由のようです。

ホテルの裏のボート乗り場

待っていると、向こうからサングラスをかけてくわえタバコのおじさんが、かっこよくボートを操縦して来ます。乗る意思を表示するために手を上げると、おじさんも手をあげて応えてくれました。なんか”海の男”という感じ!

ボートに乗り込んでチケットを買います。運河を走るボートに風が吹き、とても気持ちがいい!!

途中、いくつか橋の下をくぐるのですが、そのままだと頭がぶつかっちゃうくらいの低さ。係りのお姉さんが「頭上気をつけてください」とその都度注意してくれます。

そのうち、「絶対曲がれないでしょう!?」というほど狭いところに入り込みました。
でも海の男の船長さんは、バックと切り返しを繰り返し、見事に曲がりきりました。さすがプロ~!

みんな縮こまってくぐります。

運河の両脇に立ち並ぶ家々は色濃くて真っ青な空の色とマッチしています。船が沢山停泊しているところもあって、ディズニーランドの乗り物にでも乗っている気分でした。

右が女王の船

マリオットホテルから乗ったのは、青のボート。終点で緑のボートに乗り換えて、人魚の像まで行くことにしました。

途中、前面ガラス張りのマンションがあって、珍しくてビデオを回していたら、後ろに座る老夫婦が「ほら、あっちも面白いわよ」と教えてくれました。そのうちに、「あれが女王の船よ!」と。

すごく詳しいなーと思っていたら、「私達はスウェーデン人なんだけど、良くデンマークに来てるから色々知っているの。女王の船が見られたなんて、素敵な旅の想い出になったわね!」と話してくれました。「いつもデンマークまでは船でくるのよ。あの先に停めてあるの。」

私達は人魚の像を見るために、もうすぐ船を降りなくてはなりません。せっかく知り合えたのに残念でしたが、とても親切で温かいご夫婦とちょっとの間でも会話ができたことがうれしかったです。

「それじゃあ、良い旅を!」と言って別れ、船を降りてからも手を振り合いました。

さて、コペンハーゲンの最大の見所である「人魚の像」。”世界3大がっかり”の一つだという噂を聞きますが、うーん、確かにちょっと期待はずれかな?

なんども腕を切られたり、首を切られたりしたそうです

せっかく来たので写真だけ取って、近くの売店でアイスを買い、食べながら帰りのボートを待ちます。

ボート乗り場

先ほど乗って来た緑のボートが折り返して戻ってきたので、それに乗り込み、街中へ戻ります。

ゆっくりと運河を走るボート

ギネス博物館

ストロイエ通りに、「ギネス博物館」という博物館がありました。入り口では世界で一番大きな男性の人形と、一番小さな女性の人形が立っています。小さな博物館でしたが、色んなギネスの記録が書いてあったり、模型が置いてあったりして、興味深かったです。

大道芸人

夕飯は、インターネットで調べておいた日本食レストランへ行くことにしていました。
ストロイエ通りを歩いて、そのレストランへ向かっていると、人だかりが。

大道芸人でした。ものすごい人数を集めているので、思わず私達も立ち止まりました。
その彼の面白いこと!イギリス出身だという彼。芸の合間に通行人に話し掛けています。子供を連れた男性に向かって「俺の子供を返せ・・・」太ったおじさんが通ると「パーーパ!!!彼は僕のお父さんなんだ!!」空のベビーカーを押してる男性に向かって「君は透明な子供を作れるのか!!」

言われた人たちもノリが良くて、笑顔で手を振って応えています。高い一輪車に乗りながら最終的には燃えるバトンでジャドリングをして終わり。大きく広げた傘に、コインが沢山投げ込まれました。私達も真似して入れました。

冬が長い北欧の短い夏を、誰もが楽しんでいる・・・街の色んなところでそう感じました。

 

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