海外旅行記・体験記

昔書いてた旅行記です。

ベルゲン・コペンハーゲン旅行記(2003年8月)⑦

*内容は2003年8月時点のものです*

7日目:コペンハーゲン市内観光

アメリエンボー宮殿、ロイヤル・コペンハーゲン工場、ラウンド・タワー

ホテルの目の前から48番バスに乗り、市庁舎前まで行き、29番バスに乗り換えてアメリエンボー城へ。コペンハーゲンのバスは、一度切符を買うと、1時間以内乗り降り自由。「アメリハーベン公園」というバス停で降りました。

アメリエンボー宮殿

アメリエンボー城。正面中央はフレデリック教会。

女王が滞在中の時は国旗があがっている、とガイドブックに書いてあったのですが、
建物が4つほどあり、そのうち2つには国旗があがっていて、「一体どっちなんだろう?」という感じ。

建物の前には、衛兵が立っています。ちょっとした段差のところに、腰掛けて休憩している人がいると、「ドワッ(って聞こえた)」と言って、「どきなさい」という仕草をしています。

中には自分が言われているのに気がつかず、ずーっと座っている人がいると、そちらに向かって「ドワッ!ドワッ!!!」と何度も叫んでいました。直接そこまで歩いて行って言う訳ではなく、あくまでも自分の領域内から叫ぶので、ちょっと滑稽な感じもしました。でも、顔は真剣で、とても怖く、「衛兵は、”見世物”じゃなくて、ちゃんと任務中なんだ」と改めて認識しました。

近くに立って写真を撮る事は禁じられていないようでした。両親に促されて、いつ「ドワッ!」と言われるか怖くて、恐る恐る一歩ずつ近づいて並び、引きつった笑顔で写真を取られている少年もいました。

怖い顔でお仕事中の衛兵。

12時に衛兵の交代があるということで、みんな順々に列をつくり始めました。楽隊入りの大々的な「衛兵交代式」というのは水・土・日だったらしく、今日は数人の交代だけ。

石畳の色がちょっと濃い部分が線代わりです。

ポリスが現れ、線に沿って観光客をきっちりと並ばせています。最前列がゲットでき、交代式が良く見えそうです♪

交代式

ちょっと遠目でしたが、一部始終見ることができました。

再び街中へ

さて、乗って来た29番のバスで、再び街中へ戻ります。バス停に行くと、既に7~8人並んでいました。その人たちの最後尾につき、待っていると向こうから29番のバスが来ました。

「割とすぐ来たね♪」と喜んでいたら、ドアが開いているのに、誰も乗ろうとしません。バスもすぐにドアを閉めて発車してしまいました。

「何で乗らなかったんだろう??」私たちは疑問でいっぱい。「回送か何かで、運転手さんに”乗れないよ”とかって言われたのかなぁ?」

とりあえず、日向で待っているのが辛いほど暑かったので、道路を渡った日陰のところで次のバスを待つことにしました。

でも、なんかおかしい・・・バス停に残っている人達は、盛んに遠くを見て、「まだ来ないわねー」と言っています。手にはみんな同じ地図のようなものを持っている・・・

もしかして!!

どうやら、「市内観光バス」利用者たちだったようです・・・だから29番という普通の市バスが来ても乗らなかったんだぁ・・・

今度29番が来たら、絶対に乗らないと!!決心を固くして、29番を見逃さないようにしていました。そして、29番が来ました。案の定誰も動きません。その人達を押しのけて、やっとバスに乗り込めました。

ロイヤル・コペンハーゲン工場見学

市庁舎前に到着して、今度は14番のバスに乗り換え、デンマークの伝統的な食器、ロイヤル・コペンハーゲンの工場を目指します。

持っていたガイドブックによると見学できるのはツアーのみで、午後は13:00、14:00と書いてありました。今から行くとどちらにも中途半端。13:00に間に合わなかったら、併設しているショップで先にお買い物しよう、と決めました。バスが到着したのは13:00ちょっと過ぎ。

14:00の見学ツアーの申し込みを先にしてしまおう、と工場の入り口から入りました。

ロイヤルコペンハーゲン工場見学入り口

ドアを開けて、「見学ツアーはありますか?」と受付の人に英語で聞くと、「日本の方ですか?」と日本語で言われました。なんとその人は日本人。

「今はツアーはやっていなくて、随時見てもらえるように見学専用のスペースを作りました。」とのこと。ラッキー!最初にロイヤル・コペンハーゲンの歴史をビデオで見て、次に絵付け師さんがいる部屋に案内されました。

現在ロイヤル・コペンハーゲンのデザインは4つあり、そのうち3つの伝統的な絵柄を、
3人の絵付師さん達が細い筆で一筆一筆丁寧に描いています。

真っ白い皿に、ブルーの絵の具で次々と描かれる花の模様は繊細で、しかもどれも手書きとは思えない程大きさや形が同じで、正に「職人技」という感じ。

案内された時、「写真はご自由に撮って構いません」と言われたのですが、一応絵付師さんの1人に、「あなたの写真を撮ってもいいですか?」と聞くと、「50クローネよ」と冗談を言われ、最初は近寄り難いと思っていたのに、一気に親近感が湧きました。

絵付師さんの1人が、「あなたもやってみる?」と言ってくれました。なんと、絵付けの体験です!今日は見学者の人数が少ない上に、体験をさせるのが好きな絵付師さんが
揃っているんです、とさっきの日本人スタッフの方が言っていたことを思い出しました。

私は絵が大の苦手。でもせっかくだから体験させてもらうことにしました。

まず、絵付師さんがお皿に見本のラインを少し描いては筆を渡し、同じように描くのよ、と教えてくれます。緊張で手が震えそうになりながらも、見本と同じようになるように真剣に描きました。そうやって、お皿の一部に、1つの花の模様を描き終えた時、見本と見比べて・・・あらら・・・やっぱり同じようにはいきません。でも、なかなかの出来かな?

お礼を言って握手をして、次に展示ルームへ移動します。何百年と前の食器が並べられていて、その保存状態の良さに感動しました。

見学を終えたら、併設しているショップへ。記念に、大皿1枚と、小皿を6枚買いました。レジにもなんと日本人のスタッフが。きっと、ここに来るのは日本人が大半なんだろうなーと思いました。

買ったお皿が重かったので、一度ホテルに戻って荷物を置き、一休みしてから再び街中へ出て行きました。

ラウンドタワー

ストロイエ通りから少し入ったところにある「ラウンドタワー」から街が一望できそうだったので、夕飯前に寄ることにしました。

ラウンド・タワー

中はらせん状の坂道になっていて、最初は楽しく上っていたのですが、だんだん辛くなってきて、目が回りそうです。それでも頂上からの眺めは、すごくきれいでした。

頂上からの眺め。

泊まっているホテルを探したり、チボリ公園の乗り物を探したり・・・ちょっとゆっくりした後で、予約を入れてあった日本食レストラン(今日も!?)へ。

「さくら」という日本&韓国料理レストランは、清潔で明るく、お料理も趣向が凝らしてありました。

そして帰りにまたストロイエ通りの大道芸人たちを見ながら、ゆっくりとホテルへ帰りました。

 

 

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