海外旅行記・体験記

昔書いてた旅行記です。

タヒチ・ボラボラ島旅行記(2004年8月)①

*内容は2004年8月時点のものです*

ボラボラ島

1日目:日本→ボラボラ島

ボラボラ島を選んだきっかけ~旅行申し込みまで

何年も前から「いつかは行ってみたい・・・」とずっと憧れていたタヒチ
きっかけはあるテレビ番組だったのですが、その時の印象がとても強烈でした。
更に去年、タヒチ在住の日本人女性と話すことがあり、

「飛行機が降り立つ時、上からマンタが見えるのよ」

という言葉にますます心が惹かれていました。

夏休みの計画を立て始めたのは、6月に入ってから。
タヒチは、ハネムーン人気ナンバーワンになるほどで、人気のホテルは1年待ちなのだということも聞きました。

案の定、既に予約でいっぱい・・・でも旅行代理店の方が、「飛行機は空いてるので、ホテルにもう一部屋取れないか、チャレンジしてみます。」と言ってくれ、見事、第一希望のホテル、「ル・メリディアン・ボラボラ」が取れたの です!旅行代理店の人ですら、「よく取れましたね~♪」というほど。本当に感謝です!

ボラボラ島ってどんなところ?

タヒチボラボラ島・・・と名前は聞くけど、「どこにあるの?」「国名は?」とわからないことだらけでした。早速ガイドブックやインターネットで調べました。

タヒチについて
首都パペーテのあるタヒチ島を始めとした118の島が集ま る、正式名称「フレンチ・ポリネシア」。
フランスの統治下にあるため、公用語はフランス語とタヒチ語。
通貨はフレンチ・パシフィック・フラン
赤道下南太平洋、オーストラリアと南アメリカの間にあります。
成田から直行便で約11時間。雨期・乾期があるものの、平均気温25度前後 でさわやかな気候。
治安もよく、水道水も沸かせば飲める。ただ、物価は日本より高い。

いよいよ出発!

11:30発エア・タヒチ・ヌイでタヒチ島パペーテ国際空港へ。

搭乗する時、フライト・アテンダントの方が、タヒチの国花「ティアレ」 を1輪ずつプレゼントしてくれました。白い可憐な花びらでフリージアに似たかわいらしい香りがしました。

朝4:30に到着。タラップを降りたら、バスに乗るわけでもなくそのまま飛行場内を歩いて建物へ。(危ないよ~!)入国審査のところでは、タヒチアンが3人、歓迎の音楽を奏でてくれていました。(朝早いのに・・・!)

ボラボラ島行きの飛行機に乗り換えるのですが、スルーでチェックインできなかったので、一度スーツケースを受け取り、外へ出ました。

今回はツアーで申し込んだのですが、現地日本人スタッフの方が待機していて、ティアレで作ったレイをかけてくれました。説明を受けて、両替を済ませ、6:10発ボラボラ島行き飛行機へ乗ります。

席は自由席!そんなの初めて!!
予め、「進行方向左側に座ると、ボラボラ島が上から見える」ということを調べていたのですが、「まだ真っ暗だし、どこでもいいや・・・」とゆったり構えていました。・・・でも・・・ちょうど日の出じゃない!?ということに気が付き、既に列を作っている人達のところへ並びました。そして見事左側の席をゲット。

約1時間のフライトの間に、ゆっくりと日が昇り、ボラボラ島に近づいた頃にはすっかり明るくなって、窓から見下ろすと、泊まる予定の「メリディアン・ボラボラ」が見えて大感激!到着したボラボラ島の空港は、「え?これが空港?」というくらいちっちゃいところでした。

ボラボラ空港

ここでもまた、飛行機を降りたところから建物まで歩いて移動します。空港とは思えない、かわいらしい建物の前で次々に写真撮影。

入り口を入ると、また別の現地日本人スタッフがいて、「お泊りのホテルはどちらですか?」と聞かれました。「メリディアンです。」と答えると、今度はメリディアンホテルの日本人スタッフが「あちらのボートに乗ってください。」と案内してくれます。

もう日本語だけで済んでしまいそう!めちゃくちゃ楽です。いつも個人旅行をしていたので、ツアーの手際の良さに圧倒されました。

ターンテーブルもないターミナルで、荷物を受け取りメリディアンの送迎ボートに乗りました。太陽がまぶしく海を照らします。

ボラボラ空港からホテルへ

20分くらい経った頃、目の前に水上コ テージが見えてきました。

「そう!これ!これに泊まりたかった!!」思わず立ち上がってしまいました。

桟橋に到着し、ホテルへ案内されます。

ボートが発着する桟橋。奥が水上コテージ。

ボラボラ島は、大きい本島と小さい島々(モトゥ)が周辺にある島。「ル・メリディアン・ボラボラ」は、そのモトゥのひとつにあるため、島が丸ごとホテル、という感じ。外部の人は一切入ってこない、プライベート感たっぷりのホテルです。

部屋が利用できるのは13時から。でもまだ9時過ぎ。
海が見渡せるバーでウェルカムドリンクを飲みながら、チェックインの手続きだけ済ませて、後はホテル内を散策して過ごすことにしました。

桟橋から見たメリディアンホテル

島の周りが全部海なので、どこを見ても海が目に飛び込んできます。島の真ん中にレストラン・ブティック・バー・受付が入った建物があり、海に突き出すような感じで水上バンガローが立っています。椰子の木やハイビスカスが生い茂り、日陰に入ると心地よい風を感じます。

プライベートラグーン

メリディアンホテルでは、絶滅の危機にあるウミガメを保護してリハビリをしています。島の中央にちょっと区切られたプライベートラグーン(ラグーンとは、波の無い湖のような海のことらしいです。)があり、ウミガメや100種類以上の魚が泳いでいて、そこでスノーケリングができるようになっています。

魚が沢山のプライベートラグーン

橋の上に立って見るだけで、足の下をさまざまな色・形・大きさの魚が泳ぎ、海ガメも時折息継ぎをしに水面へ上がってきます。

その静かな空気の中に「ぷふぁっ」と広がるウミガメの声のかわいらしいこと!

初日にその声を聞いて以来、病み付きになってしまい、毎日通っては、「ぷふぁっ」を聞いていました♪ 

ウミガメが息継ぎをする瞬間

更に散歩をしていると、真っ白い猫が近づいてきました。時々立ち止まっては、後を着いてきます。海を見て、カメを見て、猫と触れ合って、もう旅の疲れなんてふっ飛んでいました。

お花を見つめる猫

ビーチに置いてあるデッキチェアに寝転んでいると、予定より早く部屋の準備が出来たと、ホテルの人が呼びに来てくれました。

コテージの部屋、そして海の中へ

数あるホ テルの中で、メリディアンを選んだ一番の理由は、「ガラスの床」。水上コテージの部屋の床に、2m四方の強化ガラスが埋め込んであって下が見えるのです!
 
他のホテルでもガラスの床があるところは多いのですが、テーブルの下だけに小さくある感じで、上を歩けるのはメリディアンだけのようでした。

大きなガラスの床

お部屋の中は、とてもオシャレ。洗面台は2つあり、鏡は珊瑚で飾られ、部屋のどこからでも海が見える作りです。
 
クーラーも一応ありましたが、窓を開けていれば心地よい風が通り抜けます。お隣との距離も適度にあるので、プライベート感もあり、テラスからは直接海へ降りる階段が付いていていつでも泳げます。

水上コテージ

早速水着に着替えて、まずはコテージの下の海を泳ぐことにしました。

年中暖かいといっても、南半球は今は一応真冬。
海の水は少し冷たかったです。

どこまでも遠浅の薄いブルーの海。
ホテルから借りたスノーケリングセットを付けて泳ぐと、小さな魚が泳いでいました。よく見るとウニがいたり、ナマコもいたり。

ナマコ・・・最初は全然気づいていなかったのに、気づいた瞬間足を海に下ろすことが出来なくなってしまいました・・・(^^;)

コテージのテラスからの眺め

コテージに戻って、シャワーを浴びたらテラスのデッキチェアに横になりました。
「あ~~気持ちいい~~~しあわせ~~~」

ホテルからのサービスでもらったシャンパンを飲んだためか、いつのまにかぐっすり寝てしまい、寒くて目が覚めると夕方でした。

夕食へ

それからホテル内に2つあるレストランのうちの1つ、「ル・ティパニエ」へ夕食の予約を入れました。アラカルトとビュッフェの2スタイルがあるのですが、今日はアラカルトの方。

プライベートラグーンを眺めながらの食事です。
ちょっとがんばってフランス語で話したら、ギャルソンの人が褒めてくれて、何度も席に来ては「寒くない?」「おいしい?」と聞いてくれました。

テーブルのすぐ下を魚が泳いでいて、パンを投げると寄ってきます。

満点の星空

レストランを出て、コテージに向かう時、空を見上げると今まで生きてきて見たことも無いくらいの満天の星空でした。日本では見ることの出来ない南十字星も見えました。

「最後の楽園」と言われるタヒチ・・・
「地球上にこんなに素敵なところがあったのか・・・!」という驚きと感動と感激で、胸がいっぱいになりながら1日目はあっという間に終わり、静かな波の音を聞きながら眠りにつきました。

タヒチ・ボラボラ旅行記(2004年8月)②へつづく

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