海外旅行記・体験記

昔書いてた旅行記です。

ベルゲン・コペンハーゲン旅行記(2003年8月)③

*内容は2003年8月時点のものです*

3日目:ベルゲン市内観光(水族館)

水族館のペンギン

雨だけどフィヨルド行く!?

朝、カーテン開けると、雨・・・。

がーーん。

今日はメインイベント、フィヨルド観光の予定。それなのに、雨なんて・・・(;_;)

ここベルゲンは、1年365日のうち、200日は雨だという、雨の確立がとても高い街だということは事前情報で知っていました。フィヨルド観光も、雨が降ったり寒いことが多いらしいので、フリース&ウィンドブレカー&傘を持参していったくらいです。

それでも、どうにか晴れて欲しい・・・その願いもむなしく、非情にも降りつづける雨・・・

朝食を取るレストランに置いてあった地元新聞で、今日向かう予定のヴォスという地域の天気予報を見ると、雲と雨のマーク。明日は晴れマーク。

「こうなったらダメ元で、明日にチケットの変更ができるかどうか聞いてみよう!」と駅に行ってみることにしました。

電車の発車時刻は午前8:40。その前までにチケットカウンターへ。

雨がざーざー降るなか、黙々と駅を目指します。チケット代は、日本円で1人約1万円。
もしかしたら全額不意になるかもしれない。そうだとしたらとりあえず行ってみて、明日もう一度行こうか・・・キャンセル料が取られるかもしれない。せっかく来たんだから、それでも明日に賭けようか・・・でもそうまでして明日がもっとひどい雨だったら・・・

頭の中はどうしたら一番いいのか決められずにいます。でも、駅に着くまでには新聞の情報を信じて、全額無駄にならない限りは明日に変更することになんとか決め、カウンターのひげを生やしたお兄さんにお願いしてみました。

「今日のチケットを持っているんだけど・・・明日に変更してもらえませんか・・・?」

お兄さんはしばらくチケットをじっと見ていましたが、「いいよ」。

パパパパンっとパソコンのキーボードを打って、新しい券を発券してくれ、「はい。」と渡してくれました。

「・・・・・!!!」なんて親切!!!感激して涙が出そうです。
「ありがとう!どうもありがとう!!!」と言って、駅を出たら・・・・うそぉ・・・晴れてるぅ・・・・「でも、明日の方が絶対いい天気!!信じよう!!」

さて。そんな訳で今日一日ぽっかりと空いてしまいました。まだ朝の9時前。どこに行こうか?

行先変更、市内観光へ

ガイドブックを隅々まで見て、水族館へ行くことにしました。

駅の近くにバスターミナルがあったので、そこから街の中心を挟んで反対側にある水族館へバスに乗って行くことにしました。でも、どう探しても水族館へ行くバスが見当たりません。

インフォメーションで聞いてみたら、「ここは長距離バスしか出てないの。水族館へ行くバスは、ここから出てるわよ」と地図を見ながら教えてくれました。「でも今行ったばかりだから、あと40分は来ないけど」。

ちょうどバスターミナルの上がショッピングモールになっていて、9時に開店したので、ちょっとブラブラ見て時間をつぶし、教えてもらったバス停へ向かいました。再び雨が降り始め、道行く人はズボンまで濡れてしまっています。

11番のバスに乗り込んで、降りる場所を見逃さないように地図を広げます。街の中心に近づいた頃、気が付くと乗客は私たちだけ。

運転手さんが「アクアリウム?」と聞いてきました。なんで行くところがわかったんだろう?と不思議に思いながらも「イエス!」と言うと、水族館のところで停まって「ここだよ」と教えてくれました。

バスの車内

バスの車内の停車ボタンが変わっていました。窓側にぶら下がっている紐をひっぱると「チン!」と音が鳴って、次停まって、という合図になります。手すりや天井につけられたボタンだと、お年寄りや体の不自由な人は押しにくいだろうと、考えられてのことなのかなぁ?と思いました。

ベルゲン水族館

入り口

入り口を入ると、まず池に鯉が泳いでいました。その奥にあざらしの水槽と、ちょっと高台にペンギンの村。

ざらしとペンギンの餌付けが12時からと書いてあったので、先に中を見学することにしました。

建物の中に入るとすぐ、爬虫類のコーナー。ここは水族館のはずなのに・・・蛇・イグアナ・ワニ・・・ガラス一枚の向こうにグロテスクな姿の動物たちがうごめいています。

奥にやっと水槽に泳ぐ魚コーナー。水族館が大好きな私はやっと気持ちが落ち着いて、魚に見入っていました。でも、熱帯魚のようなきれいな魚よりも、色があまりきれいじゃない魚が多かったです。

一番びっくりしたのが「ピラニア」。大量のピラニアが、ほとんど動く事無くじぃ~っと浮かんでる姿はとても不気味で、「この水槽に落ちちゃったら、どんなことになるんだろう」と考えたらぞーっとしました。

更に進んで行くと、"Catfish"と書かれた札が。「あれ?昨日私が食べたのって、Catfishだったよね?え~?どれ~?」恐る恐る水槽を覗きましたが、何種類かの魚が混ざっていてちょっとわかりづらい。中になまずがいました。

「そういえば・・・Catfishって・・・なまずだったかもーー!!」一瞬にして背筋が寒くなりました。「どーしよ!どーしよ!食べちゃったよ~!なまず食べちゃったよ~~!!!」声を押し殺しながらも大騒ぎ。でも・・・おいしかったんだし・・・複雑な気分・・・

ひととおり見終わったところで、12時まであと15分くらい。アイスを買って食べながら、餌付けが始まるのを待ちました。

まずはあざらしの餌付けから。水槽近くに一箇所だけぽっかり人がいない場所があったので、「お!ここは穴場だ!」とそこを陣取りました。

係りのお姉さんが2人登場して、「こんにちは~!」「これから餌付けをしますが、途中で輪くぐりをしたりします。その辺りは濡れますので、カメラなどに気をつけてくださいね♪」・・・ってここじゃん!だから人がいなかったのかー。でも、今更移動できないので、慌ててビデオを上着の中にしまいました。

ざらしのショーを見終わって、次はペンギンの番です。みんなでぞろぞろとペンギン村へ移動しました。ペンギンは、今日はお腹が空いてなかったのか、ほとんどお魚を食べていませんでした。その代わり、どこからかやってきたカモメがその魚を狙っていて、お姉さんは必死に追い払っていました。

帰りもバスで街中へ戻ろうと思っていたのですが、朝バスターミナルでもらった時刻表を見たら行ってしまったばかりのよう。1時間に1本しかないので、お昼を水族館のカフェテリアで取ることにしました。フィッシュスープを頼んで食べて、バス停に向かいます。

すると来たバスの運転手さん・・・・朝と同じ人!向こうも覚えてたみたいで、行き先を告げる前に、「Center City?(街の中心)?」と聞いてくれました。なんで帰りまで行き先がわかっちゃうんだろう・・・不思議に思いながらバスに揺られ、街中が近づいて来たところで適当に降りてみました。

港に出てみると、ブリッゲン地区を見渡せました。その景色がとてもきれい!!近くのベンチに腰掛けてしばらくぼーっと見ていました・・・

ブリッゲン地区を対岸から見たところ

夕飯はお寿司

早起きしたせいか、ちょっと眠くなってきました。一度ホテルに戻って、コーヒーを飲み、ベッドでごろごろしていたら、いつのまにかお昼寝・・・

夕方目が覚め、夕飯はホテルの隣にあった「nama」という日本料理レストランへ行くことにしました。実は私たち、旅行すると必ず日本食か中華を食べてしまうのです。その第一弾!昨日下見したら、日本人っぽい職人さんがいたし、値段も手頃だから、
滞在中一度は来ようと言っていたのです。

お店はモダンなカジュアルカフェといったところ。店員さんは全員現地の人で、メニューも全部英語。カウンターの中でお寿司を握っているのも現地の人でした。(昨日見たアジア系の人はいませんでした)

「寿司の盛り合わせ」を注文。出てきたお寿司は、ネタも新鮮だし、握り方も上品で、とてもおいしかったです。

寿司の盛り合わせ

まだ日が沈んでなかったので、食事の後ブリッゲン地区のお土産屋さんをのぞいて、ホテルへ戻りました。

明日こそ晴れて・・・!!今日も照る照る坊主を窓際に置いて眠りにつきました。

 

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